障害高齢者の日常生活自立度とは、からだが不自由な高齢者の、移動に関する普段の状態を評価する指標です。要介護認定や、病院・施設などでの現場で、移動能力の情報共有を簡単にするために利用されます。
日常生活自立度のランク
「寝たきり度」とも呼ばれる日常生活自立度は、M→A→B→Cの4つのランクがあり、全8段階に分かれています。
おおまかにいえば、Jが外での移動自立、Aが屋内での移動自立、Bがほぼ寝たきり、Cが寝たきりというイメージです。
ランクJ:外での移動自立
ランクJは、からだに何らかの障害はあるけど、自力で外出できるレベルです。交通機関を使って遠方へ外出できるのがJ1で、近所になら外出できるのがJ2です。
ランクA:屋内での移動自立
ランクAは、外出には介助が必要なレベルです。屋内での生活は自立しています。外出の頻度が多いとA1に、少ないとA2に分類されます。
ランクB:ほぼ寝たきり
ランクBは、屋内での生活にも介助が必要で外出はしないレベルです。車いすでの生活が想定されます。自力で車いすに移ることができるとB1に、できないとB2に分類されます。
ランクC:寝たきり
ランクCは、一日中ベッド上で過ごすレベルです。寝返りをうつことができるとC1に、出来ないとC2に分類されます。
日常生活自立度の活用法
日常生活自立度は、高齢者の移動能力を簡単に把握することができるので、様々な場面で活用できます。例えば、以下のような場合です。
- 要介護認定の申請時
- 病院や施設での情報共有
- 在宅での介護計画や生活支援の方法を考える
- 高齢者の健康状態の変化に気づく