自律神経系とは、末梢神経系に位置する、身体の機能のバランスを自動的に調整している神経系です。その中枢は間脳の視床下部にあります。
自律神経系には交感神経と副交感神経があり、シーソーのように大きくなったり小さくなったりする関係にあります。
自律神経のイメージ
- 交感神経
→緊張しているときに体を活発にする。 - 副交感神経
→リラックスしているときに体を休める。
交感神経
からだを活発にする働きがあります。交感神経は興奮したり緊張した時にその効果が強くなります。
- 心拍数が上がる
- 血圧が上がる
- 汗が出る
→体温の調節 - 瞳孔がひらく
→もっと見なければ! - 唾液が減る・腸の動きが減る
→消化している場合じゃない! - 膀胱が広がる
→トイレに行っている場合じゃないぞ!
エネルギーの消費を増やす方向に働き、よりパワーが出る状態にしてくれます。
副交感神経
からだを休める働きがあります。副交感神経はリラックスした時にその効果が強くなります。
からだの中では、交感神経が働いていたときと逆のことが起こります。
- 心拍数が下がる
- 血圧が下がる
- 筋肉がゆるむ
- 瞳孔が小さくなる
→そんなに注意する必要はないね - 唾液が増える・腸の動きが増える
→消化するなら今だ! - 膀胱が小さくなる
→トイレに行くなら今!
エネルギーを貯める方向に働き、よりからだが休まる状態にしてくれる効果があります。
バランスが崩れると
過度のストレスや生活習慣のみだれなどで交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態が、自律神経失調症です。からだやこころに様々な症状があらわれます。