介護過程とは、「介護職が根拠を持って介護するための道しるべ」といったものです。なぜその介護をするのかという”目的”と”根拠”を明らかにしながら、利用者の生活の質(QOL)を向上させる介護に取り組んでいきます。
介護過程の目的
なぜ介護過程を行うのかと言えば、最終的には利用者の生活の質(QOL)を向上させるためです。
その中で、利用者が望む「より良い生活」を実現するために、目的を持って根拠ある介護に取り組みます。さらに、情報を集めることによってその人に合ったその人のための介護を行うことができるようになります。
- 利用者のQOLの向上
- 利用者のニーズに応える
- 目的と根拠のある介護を行う
- その人にあった介護を行う
介護過程の流れ
介護過程は、「アセスメント」「計画立案」「介護実施」「評価(モニタリング)」の4つの手順に分かれ、それを繰り返す流れになっています。
アセスメント
情報を集めて分析し、生活における課題(ニーズ)を明らかにします。主観的情報と客観的情報の両方を集めます。
計画立案
本人や家族と一緒にどのような生活を送りたいかといった目標を立てます。さらに、介護職が取り組む具体的な支援内容である個別介護計画を作成します。
介護実施
個別介護計画を元に、介護に取り組みます。
評価(モニタリング)
計画立案でたてた目標に対して現状を確認して、次のアセスメントにつなげます。