第35回(令和4年度) 問題23
褥瘡(じょくそう)の好発部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1 側頭部
- 2 頸部(けいぶ)
- 3 腹部
- 4 仙骨部
- 5 足趾部(そくしぶ)
解説
褥瘡
皮膚が圧迫され続けて、血の巡りが悪くなり起こる皮膚のキズ。体位変換・清潔・栄養のバランスが褥瘡予防となります。
ポイント
- 寝たきりの高齢者に起きやすい
- 痩せている方ができやすい
- 仰向け(仰臥位)の場合は仙骨にできやすい
- 横向き(側臥位)の場合は大転子部にできやすい
骨が飛び出ている部位に褥瘡ができるやすいというイメージがあれば解ける問題です。褥瘡といえば仙骨なのでわかりやすい問題です。
×1 側頭部
頭の横です。横向きで寝れば普通は耳が圧迫されるのでその付近の好発部位は耳介といえます。
×2 頸部(けいぶ)
首のことです。骨が飛び出た部分でもなく、圧迫されることも無い部位です。よって×。
×3 腹部
首と同じく、褥瘡ができにくい部位といえます。よって×。
〇4 仙骨部
お尻の少しうえの骨がでっぱっている部分です。寝たきり高齢者では褥瘡ができやすいです。よって〇。
×5 足趾部(そくしぶ)
足の指のことです。うつ伏せで寝た場合には圧迫される可能性もありますが、好発部位としては不適切ですね。足の付近で褥瘡ができやすいのは横向きで寝た場合の外側のくるぶし(外果)です。よって×。
起きない訳ではありませんが他に適切な選択肢があります。,頸部とは首の事ですね。褥瘡は起きにくいです。,腹部に褥瘡ができるイメージはありませんね。,褥瘡といえば、仙骨、大転子部、あとは座骨かな。,起きない訳ではありませんが他に適切な選択肢があります。