【過去問解説】脳の機能局在

第35回(令和4年度) 問題20
大脳の後頭葉にある機能局在として、適切なものを1つ選びなさい。

1 視覚野
2 聴覚野
3 運動野
4 体性感覚野
5 感覚性言語野(ウェルニッケ野)

脳の機能局在

脳は場所によって役割が違い、その役割のことを機能局在といいます。

知識がないと解けない問題です。脳の各部位の役割については頻出です。毎年何らかの形ででるので、すべて覚えれば1点は絶対取れると思いますが、覚えにくいところなので最優先ではないかな?

この問題では大脳の役割についてです。大脳(皮質)は前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉4つの領域に分かれています。言葉で覚えると覚えにくいですね。イラストで視覚的に覚えましょう。

大脳皮質の機能局在について介護福祉士国家試験でこれ以上詳しくでたことはありません。

正解

解説

1 視覚野

後頭葉=視覚だけ。後ろに目がついているイメージです。


2 聴覚野
×

耳は横(側頭葉)です。耳から聞いて言葉を理解する感覚性言語野も横です。



3 運動野
→×

運動系は前です。前傾で走っているイメージかな。

言葉を発する運動性言語野も前頭葉にあります。


4 体性感覚野
→×

痛い!冷たい!などの体性感覚は頭頂葉です。脳天で感じるイメージ。


5 感覚性言語野(ウェルニッケ野)
→×

感覚性言語野や聴覚と一緒のところ、運動性言語野は運動と一緒ところというイメージです。

併せてこの部位が障害を受けると発症する失語も覚えられるといいですね。

運動性失語(ブローカ失語)

言葉は理解できるが、うまく話せなくなる失語症。運動性言語野(ブローカ野)が障害されて起こる。

感覚性失語(ウェルニッケ失語)

話すことはできるが、言葉が理解できずコミュニケーションがとれなくなる失語症。感覚性言語野(ウェルニッケ野)が障害されて起こる。

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