【過去問解説】麻痺を伴う疾患や外傷

第35回(令和4年度) 問題53
次のうち、四肢麻痺(ししまひ)を伴う疾患や外傷として、適切なものを1つ選びなさい。

1 右脳梗塞(right cerebral infarction)
2 左脳梗塞(left cerebral infarction)
3 頸髄損傷(けいずいそんしょう)(cervical cord injury)
4 腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)
5 末梢神経損傷(まっしょうしんけいそんしょう)(peripheral nerve injury)

脊髄損傷

脊髄が傷つくと、マヒや障害が起こる。より脳に近い脊髄が傷つくほど、より多くの感覚や運動に関する機能が影響をうける。

脊髄損傷のレベルと症状については難しめの問題も過去に出ています。損傷を受けたレベルごとの症状や経過などを覚えられると良いですが、そこまで余裕のない人は脊髄の4つの部位ごとに簡単なイメージだけ持っておきましょう。ただし、脳に近い頸髄は損傷するレベルによって残る機能が大きく違うのでそこも覚えられると良いですね。

この問題では、イメージを掴めていれば解けます。

正解

解説

×1 右脳梗塞(right cerebral infarction)

脳梗塞などによる脳の損傷では、損傷した方と逆の方に運動障害や感覚障害が残ります。

×2 左脳梗塞(left cerebral infarction)

3 頸髄損傷(けいずいそんしょう)(cervical cord injury)

頸髄は首あたりの脊髄です。損傷すると四肢麻痺を起こします。より脳に近い頸髄の損傷では呼吸機能を失ってしまうこともあります。

×4 腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)

主に腰から下の運動障害が起こります。

×5 末梢神経損傷(まっしょうしんけいそんしょう)(peripheral nerve injury)

末梢神経とは脳と脊髄以外の神経のことです。からだの各部位に脳からの命令を伝えます。末梢神経が損傷を受けると筋力低下やしびれを起こします。

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