第35回(令和4年度) 問1

第35回(令和4年度) 問題1
利用者の生活の質(QOL)を高めるための介護実践に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  • 1 日常生活動作の向上を必須とする。
  • 2 利用者の主観的評価では、介護福祉職の意向を重視する。
  • 3 介護実践は、家族のニーズに応じて行う。
  • 4 福祉用具の活用は、利用者と相談しながら進める。
  • 5 価値の基準は、全ての利用者に同じものを用いる。

解説

QOL

生活の質(クオリティーオブライフ)です。

QOLの向上ときたら、本人の望む生活が送れているかどうかです。本人の意思が感じられない選択肢は×です。「必須とする」「介護福祉職の意向を重視」「全ての利用者に同じものを」という文言は誤った選択肢を作るためにわざと使われやすい言葉です。

×1  日常生活動作の向上を必須とする。

本人の望む生活をするうえでADLの向上は必ず必要というわけではありません。


×2  利用者の主観的評価では、介護福祉職の意向を重視する。

「どうするべきか」も重要なんですが、その人が「どうしたいのか」をまず重視するべきです。


×3  介護実践は、家族のニーズに応じて行う。

本人のニーズを主に行われるべきです。


4  福祉用具の活用は、利用者と相談しながら進める。

本人の望む生活をかなえるうえで適切な事だと言えます。これが正解。


×5  価値の基準は、全ての利用者に同じものを用いる。

価値の基準とは”それの価値を決めるものさし”ですね。幸せの基準は「愛情」「お金」「自由」と色々ありますが、全ての人が「お金」で幸せを感じるとは限りませんよね。

「全ての利用者に同じものを」の時点でケアの個別性の原則に反しているので×です。

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