脳の構造と各部位の働きについておおまかに解説します
脳の構造
脳は大きく分けて大脳、小脳、間脳、脳幹の4つに分けられます。
大脳
脳の8割を占めるのが大脳です。思考・記憶・運動など人間らしい部分、いわゆる「高次の機能」を司っています。
大脳の機能局在
大脳は4つの領域に分かれていて、それぞれ異なった機能を担当しています。
おおまかなそれぞれの機能は次の通り。
- 前頭葉
→知的機能・運動機能・運動性言語(ブローカ野) - 頭頂葉
→体性感覚 - 側頭葉
→聴覚・感覚性言語(ウェルニッケ野) - 後頭葉
→視覚
小脳
運動機能や平衡感覚の調整などに関わっています。
間脳
間脳は大脳の中に位置しています。視床・視床下部などの部分に分かれます。
視床:大脳に感覚を伝える
視床下部:体温調節、ホルモンの調節など
→視床下部は下垂体につながっている。下垂体ではホルモンが分泌される。
脳幹
脳幹は大脳と脊髄をつなぐ道のような部分です。上から、中脳・橋(きょう)・延髄(えんずい)に分かれています。
呼吸・睡眠など生命維持に重要な役割を果たします。
過去問を解いてみよう
第35回(令和4年度) 問題20
大脳の後頭葉にある機能局在として、適切なものを1つ選びなさい。
- 1 視覚野
- 2 聴覚野
- 3 運動野
- 4 体性感覚野
- 5 感覚性言語野(ウェルニッケ野)
第29回(平成28年度) 問題96
脳の中で記憶をつかさどる部位として、正しいものを1つ選びなさい。
- 1 延髄
- 2 海馬
- 3 視床
- 4 松果体
- 5 小脳
▼参考
長寿社会開発センター 介護職員初任者研修テキスト
後ろに目があるイメージで覚えます。,聴覚野は側頭葉です。耳は横にあります。,運動野は前頭葉です。運動は前へ!,体性感覚野は頭頂葉です。頭のてっぺんで痛みを感じるイメージ。,感覚性言語野は側頭葉です。障害を受けるとウェルニッケ失語が起こります。