【過去問解説】入浴の介護

第34回(令和3年度) 問題47
入浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 着替えの衣服は、介護福祉職が選択する。
2 空腹時の入浴は控える。
3 入浴前の水分摂取は控える。
4 食後1時間以内に入浴する。
5 入浴直前の浴槽の湯は、45℃で保温する。

入浴での変化

温熱作用

  • 副交感神経が働いてリラックスする
  • 入浴前にトイレ誘導する
  • 低血圧で起立性低血圧を起こしやすい

浮力作用

  • 関節運動の良いチャンス

静水圧作用 →血圧上昇・血行改善。

  • むくみの改善
  • 脳梗塞の人は長湯をしない

この問題では”ナゼ”が問われていませんから、「入浴前の水分摂取は控える」「食後一時間以内に入浴する」は一般的にもなんとなく違うことはわかりますよね。介護福祉士国家試験では、“ふつうはやらないな”とか”なんとなく違うな”はどんどん除外して問題ないです。

正解

解説

1 着替えの衣服は、介護福祉職が選択する。
→×

基本は本人が選択します。自己選択・自己決定の原則です。



2 空腹時の入浴は控える。
→〇

お腹が空いている時に入浴すると、低血糖温熱作用による血圧低下によってめまいや貧血などを起こすことがあるので避けます。


3 入浴前の水分摂取は控える。
→×

特に高齢者は脱水を起こしやすいため、入浴前後に水分摂取を促します。水分を控えるのは医師の指示があった時だけです。


4 食後1時間以内に入浴する。
→×

食後すぐの入浴は消化不良の原因となります。


5 入浴直前の浴槽の湯は、45℃で保温する。
→×

→45℃は普通の人でも熱すぎます。常識的に考えて×です。

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