ボディメカニクスを簡単に言えば、体の仕組みと動き方を上手く利用するということです。ボディメカニクスを利用すれば介護する側も介護される側も楽になります。
支持基底面内を広くとる
足を広げることで支持基底面が広くなり、体が安定します。
支持基底面
何かを支えるときに基礎となる面積。
重心を落とす
物体は重心の位置が低いほど安定します。
小さくまとめる
同じ重さのものを動かす場合、大きいものよりも小さいものの方が運びやすくなります。
重心を近づける
持ち上げるモノの重心が離れているとより大きな力が必要になります。体をなるべく近づけて介助しましょう。
重心移動で動かす
介護者の重心移動を利用することで対象を自然な動きでスムーズに動かせます。
押さないで引く
押さずに引いた方が小さい力で動かせます。
体をねじらない
上体だけをひねると腰に負担がかかります。つま先を動きたい方向に向けることで無理なく体を使えます。
水平に移動する
横への移動はなるべく水平に移動させるように意識しましょう。
てこの原理を使う
てこの原理を理解して、より小さい力で対象を動かしましょう。
大きな筋群を使う
腕だけなど一つの筋肉だけでなく、腹筋・背筋・太ももの前側といった全身の大きな筋肉を一緒に使うことで、身体の一部分への負担を減らすことができます。
▼国試番号
34-102 27-47 26-45 24-49