エリクソンの発達段階説

人間の一生を8段階に分けて、段階ごとに「発達課題」「心理社会的危機」を乗り越えることで精神的に成長するという理論です。

発達課題とは?

その段階で達成しなければならない目標です。目標を段階的に達成することで人間的に成長(発達)していきます。

心理社会的危機とは?

その段階での目標(発達課題)を達成するために、経験する可能性があるものです。これと向き合い解決することで健康な発達をして次の段階に進むことができます。克服

8段階

「乳児期」「幼児期前半」「幼児期後半」「児童期」「青年期」「成人期」「中年期」「老年期」の8段階に分かれています。

各段階の発達課題と心理社会的危機

乳児期(0~1才頃)

「信頼」対「不信」です。人に対する基本的な信頼感を築く段階です。

幼児期前半(1~3才頃)

「自律」対「恥と疑惑」です。

自分の考えで行動してみるという意思を成長させる段階です。自分の行動を恥ずかしいと思ったり、親に対して世話をしてくれないという疑惑が生まれる可能性があります。

幼児期後半(3~6才頃)

「主体性」対「罪悪感」です。自分で決められることは自分で決めて行動することを学び、達成することで成長できます。

児童期(7~11才頃)

「勤勉」対「劣等感」。

学業に取り組む中で、成功体験を得ることで成長していきます。自分が周囲よりも劣っているのではないかという劣等感が生まれる可能性があり、向き合わなくてはなりません。

青年期(12~20才頃)

「同一性」対「役割の拡散」。アイデンティティーや役割の確立が重要です。

成人期(20~30才頃)

「親密性」対「孤独」。友情や愛情関係の発達に焦点が当てられます。

中年期(30~65才頃)

「生殖性」対「停滞」。子育てや後輩の世話など、次の世代の育成による社会への貢献が目標となります。

老年期(65才~)

「統合性」対「絶望」。自分が何をしてきたかといった、自分の人生を受け入れる段階です。

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