ノーマライゼーション

ノーマライゼーションとは

障害があってもなくても住み慣れた地域で普通に生活ができる社会をめざすという考え方です。

元々は障害福祉分野での考え方ですが、現在では社会福祉全般での重要な考え方となっています。

ノーマライゼーションの歴史

ノーマライゼーションの始まりは、1960年ごろのデンマークの知的障害児の親の会の運動です。それまで障害者は施設に押し込められて迫害を受けていました。これに対し、障害者も住み慣れた地域で出来るだけ普通の生活をしようという運動がおこりました。

バンク-ミケルセン

ノーマライゼーションの思想を導入したデンマークの人です。「ノーマライゼーションの父」として知られています。

バンクミケルセンは知的障害者の親と一緒にノーマライゼーションの制度化に取り組み、施設に押し込まれていた知的障害者の状況を変えました。1959年にノーマライゼーションという言葉を盛り込んだ知的障害者等福祉法が誕生しています。

ニィリエ

「ノーマライゼーションの育ての親」と言われるスウェーデンの人です。

バンクミケルセンが導入したノーマライゼーションの思想を広く世界に広めた人として知られています。

ニィリエはノーマライゼーションの8つの原理をまとめました。

ノーマライゼーションの8つの原理
  1. 一日のノーマルなリズム
  2. 一週間のノーマルなリズム
  3. 一年間のノーマルなリズム
  4. ライフサイクルにおけるノーマルな発達経験
  5. ノーマルな個人の尊厳と自己決定権
  6. ノーマルな性的関係
  7. ノーマルな経済水準とそれを得る権利
  8. ノーマルな環境形態と水準

ヴォルフェンスベルガー

アメリカでノーマライゼーションの思想を発展させた人です。

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