第35回(令和4年度) 問題108
次の記述のうち、居宅サービス計画と訪問介護計画の関係として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 訪問介護計画を根拠に、居宅サービス計画を作成する。
2 居宅サービス計画の目標が変更されても、訪問介護計画は見直しをせず継続する。
3 居宅サービス計画と同じ内容を、訪問介護計画に転記する。
4 居宅サービス計画の方針に沿って、訪問介護計画を作成する。
5 訪問介護計画の終了後に、居宅サービス計画を作成する。
・居宅サービス計画
(基本的に)ケアマネージャーが作成する。どんな居宅サービスをどれくらい利用するか?
・訪問介護計画
訪問介護事業所のサービス提供責任者が作成する。居宅サービス計画で利用することが決まった訪問介護サービスをどのように利用するか?
介護保険制度の問題です。”計画”と名の付くものは何個もあってわかりにくいですが、流れを視覚的に覚えると良いです。ケアプラン→個別のサービス計画の流れです。
問題の作り方を見ると、選択肢2の「~見直しをせずに」は誤った選択肢をつくるネガティブキーワードですね。選択肢3の「~同じ内容を」も、どんな選択肢にしろ”同じことをする”という文言は疑ってかかった方が良いです。
選択肢2と3が消去できたら、それぞれの作られる順番を覚えていれば解ける問題ですね。
正解
4
解説
1 訪問介護計画を根拠に、居宅サービス計画を作成する。
→×
居宅サービス計画(ケアプラン)→訪問介護計画(個々のサービスの計画)の順番で作成するので×です。
2 居宅サービス計画の目標が変更されても、訪問介護計画は見直しをせず継続する。
→×
居宅サービス計画(ケアプラン)の目標が変更されたら、それに伴って訪問介護計画も見直すべきでしょう。
3 居宅サービス計画と同じ内容を、訪問介護計画に転記する。
→×
ふたつの内容は違うものです。
4 居宅サービス計画の方針に沿って、訪問介護計画を作成する。
→〇
その通りです。居宅サービス計画→訪問介護計画の流れを覚えておきましょう。
5 訪問介護計画の終了後に、居宅サービス計画を作成する。
→×
居宅サービス計画→訪問介護計画の流れなので×です。そもそも訪問介護計画は改善を繰り返して継続していくものなので基本的には終了しません。