リハビリテーション

「リハビリ」というと、歩く訓練などの機能訓練を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、リハビリテーションは単に体の機能の回復だけでなく、生きる意欲の回復や、日常生活を元の状態に戻すといった人間らしく生きるための取り組みのことです。

リハビリテーションの語源は、ラテン語のre(再び)habilis(適した・人間らしい)であると言われています。日本ではちょうどいい日本語に訳されず、そのままカタカナで使われ、より狭い解釈での「リハビリ」という言葉が広まっていますね。

上田敏(うえださとし)は、人間としての尊厳や名誉などの回復を含む「全人間的復権」という言葉を使ってリハビリテーションの目的を説明しました。

リハビリテーションの4つの分野

医学的リハビリテーション

医学的な管理によって、からだやこころの機能の回復させて社会復帰を目指すリハビリテーションです。

急性期リハビリテーション回復期リハビリテーション維持期リハビリテーション・終末期リハビリテーションにわかれます。

教育的リハビリテーション

障害を持った子どもが、普通の人が行っている一般的な生活を送れるように支援するリハビリテーションです。

主に特別支援学校や障害児施設で行われ、学校の勉強や生活に困らないようにする訓練なども含まれます。

社会的リハビリテーション

他者との交流などの、社会参加を目指すリハビリテーションです。

職業的リハビリテーション

主に障害を持つ人に対しての、職場復帰や就労を支援するリハビリテーションです。

高齢者のリハビリテーション

高齢者の心身機能の低下の原因は、使わなくなることで機能が低下する廃用症候群が代表的です。

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